【お客様の声】SaaS事業会社のファクタリングによる高度な資金調達戦略

SaaS事業会社のファクタリングによる高度な資金調達戦略

AIファクタリングPAYTODAYでは、ファクタリングを事業拡大のための資金調達の選択肢の1つとして活用していただいた事例を共有してファクタリングの認知度向上を目指し情報発信を行っております。

今回はベンチャーキャピタルからの資金調達完了までの約2カ月をファクタリングで補うという高度な活用方法をされたSaaS事業代表取締役S様にインタビューをして、どのような活用方法であったかをご説明頂きました。(※弊社では「エクイティーファイナンスまでのブリッジファイナンスとしてのファクタリング活用」として説明しております)

視座がかなり高い活用法で我々もどこまで理解できたか自信がないですが、S様の見解を余すことなくご説明させて頂きます。

※エクイティーファイナンスとは株式発行による資金調達で、スポンサーはエンジェル投資家/ベンチャーキャピタル等が挙げられます。

(※本人特定回避の為、本記事の内容は若干編集を加えております)

今回インタビューさせて頂いた方
SaaS事業代表取締役S様
  • SaaS事業代表取締役S様
  • 属性:法人 / 上場を目指すスタートアップ
  • IT/SaaS事業
  • 売上規模:年商1億円
  • ファクタリング利用金額:非公開
ブリッジファイナンスとは

ブリッジファイナンスとは、ある一定期間の限られた期間の資金調達(ファイナンス)を指します。

詳細は下記をご参照ください。

目次

S様のファクタリング活用術

S様の場合は、スタートアップ/ベンチャー企業として社会的な課題の解決に取り組まれておられますが、まずはどのような事業をされているか教えてください。

BtoBのIT/SaaS事業です。具体的には「スタートアップの事業計画をSaaS上で簡単に作れるというサービス」を提供しています。2020年12月にサービスをローンチしたので、現在18カ月くらいになります。

ファクタリングはどういう場面、資金繰り問題で活用されましたか?

「大口の取引の入金が遅れた」ことと、「ベンチャーキャピタルからの調達が遅れた」という2つがきっかけですね。特に後者が大きかったです。ベンチャーキャピタルからの資金調達は、一般的に約3カ月でクローズできます。我々も目標は3カ月と設定していましたが、クローズまでに時間を要したため、ベンチャーキャピタルからの資金調達までのつなぎ資金としてファクタリングを利用しました。

ファクタリングという資金調達はご存じでしたか?

海外案件に携わっていた際に耳にして認識はしておりました。また昨今では「資金調達の手法として認知されていきている資金調達」という程度に把握しておりました。自社で活用するとなってからは、自社で調べたり各社に相見積もりを頂いたりとマーケットの把握に努めた上で活用しました

さすがの調査能力ですね。では融資等、他に資金調達方法がある中で、ファクタリングを選択された理由は何ですか?

まず融資の観点で話をすると、「事業の特性上融資が受け難い」ことが問題です。

SaaS事業の特徴として、例えば本来1000万のシステム開発を必要とする事業の場合、売上を20分割(月50万円)で受け取るというのがSaaSのビジネスモデルです。この点が受託開発と異なります。

初期投資に対して売上Cash Flowがある程度の時間を要して回収する事業なので、Cash Flowの積み上げまでに時間がかかり、そのため初期に赤字が続きます銀行融資はPL/BSを重視するので、融資という選択が弊社のステージでは困難でした。そのため、「売掛債権があるかないか」で判断してくれるファクタリングは適している状態でした。

ファクタリングはメリットもデメリットもあるエッジのある資金調達手法で、資金調達に詳しくない経営者ですと上手な活用が難しいとも感じております。経営判断として「どのような場面での活用」なら他の経営者にお勧めできますでしょうか?

SaaS事業の経営者目線でいうと2つの視点があると思っており、1つ目は「ベンチャーキャピタル等から資金調達をしたい場合の売上を上げるための活用方法」、こちらは少し難しいですが2つ目としては「Series A以降の資金調達の企業価値評価(=Valuation)を可能な限りあげるための活用」と思っています。

1つ目は、事業開始数カ月で売上が計上でき、売上が伸びた時、ベンチャーキャピタルに資金調達のタッピングをします。ただこの時、事業開始後数カ月だとSaaS企業として扱ってくれないという悲しい現状があります。彼らは解約率(Churn Rate)をKPIとして重視しているので、「もう少し時間たってから来てね」と言われて断られてしまうんですね。このため、このようなベンチャーキャピタルからも、融資も活用できない期間でのファクタリング活用は非常にお勧めです

2つ目として、ベンチャーキャピタルから資金調達ができる、となった場面の話に移りますが、この場面では、ベンチャーキャピタルが提示するValuationはMRR(=Monthly Recurring Revenue)を基準に行います。このため、月次売上を最大化してベンチャーキャピタルと協議することが、経済期的な観点では既存株主の利益の最大化につながります。そのため、MRRを最大化する(売上を最大化する)ための期間と、その一方でバーンレートと手持現金の制約、つまり資金ショートとなるタイミングを見極めることが重要です。このため、まだ「頑張ればMRRを上げれる」という場面で、ファクタリング活用することで、資金不足のタイミングを後ろ倒しでき、その結果「企業価値が向上して既存株主の利益最大化」につなげることができます

ファクタリングの手数料は、このメリットと比較するとかなり小さく、明らかにファクタリング活用のメリットを感じる場面です。

※MRR=定額制のサブスクリプションやクラウドワークスなどで、事業の安定性や成長率を判断するための重要な指標で、毎月繰り返し得られる「月次経常収益」をいいます。

ファイナンスに詳しい経営者目線のアドバイス誠に有難うございます。我々でも少し難しすぎますが、SaaS企業経営者にとり非常に有益なアドバイスと感じました。

次の質問として、ファクタリング活用が選択肢にあれば、貴社の機会損失を防げてさらに売上が上がっていたであろう場面あれば教えていただけますか?

広告運用の場面ですね。
広告運用の代行業務では、広告費を先払いで払う場合が多いです。例えば、先に1,000万の費用を支払い、後で1,200万を頂くという例です。このような案件が急に受託できる場面があり、このような場面では即座の判断が重要となるため、ファクタリングでの資金調達ができれば良かったですね。

また、Web制作のキャンペーン案件も同様です。キャンペーン案件ではサイト制作、SNS運用、運用広告などをパッケージで行います。この場合、全部を納品後に一括して入金される、ことが多いです。このため自社として運転資金の確保が必要となります。このような場面も、冷静に考えるとファクタリングとは相性が良かったと思います。大きな金額を出せる取引先は信用度が高いと思うので、買い取ってもらえやすいですしね。

ファクタリングやPAYTODAYサービスについて

PAYTODAYをご利用いただく前、ファクタリングはどういうイメージでしたか?

ファクタリング自体の印象は悪かったですね。5年前までシンガポールにいましたが、海外のファクタリングはひどかった印象でした。

近年国内ではファクタリング参入する企業が増えたのでやってみていいかなと思いファクタリングを使いました。

PAYTODAYのサービスはいかがでしたでしょうか?

即日対応していただけたのがありがたかったです。スピードがやはり魅力的でした。

数あるファクタリング会社からPAYTODAYを選んでいただいた理由は何ですか?

送金までの日数で選びました

他社への相見積も取りましたが、その中でPAYTODAYはネット完結できそうというのと、事務所が近く直接会えそうだったので。直接会えるなら話が早いなと思いました。

あと、本業でSEOも理解していたので、PAYTODAY のウエブサイトのチェックを行い、ボリューム等色々調べました。オウンドメディアも持っていて、記事の内容もしっかりしていると思ったので選びました。

ご縁があり良かったです。最後となりますが今後の貴社事業の展望を伺えますか?

引き続ききっちりと売上を作り、社会に貢献しながら事業拡大を図りたいと考えています。

※2社間ファクタリングを利用されているお客様であり、匿名性が必要なため、名前および一部情報は変更/伏せさせて頂いております。

後記

ファクタリングは手数料も高く活用できる場面は限定されますが、順調に成長している企業なら、売上の急増により36カ月(3年)の内、3~6カ月程度は運転資金の不足対応に悩まされます。

このような場面で、「時間を買う」「機会損失を防ぐ」という観点で、ブリッジファイナンスとして、一定期間ファクタリングを利用するというのは非常に合理的です。

今回はベンチャーキャピタルの資金調達完了までに、ファクタリングを活用しながら企業価値評価を向上しMRRを最大化させた高度な活用事例を紹介させていただきました。

このような前向きな場面で、ブリッジファイナンスとしてのファクタリング活用で「より企業が大きくなる場面」を適切に訴求し、多くの経営者がファクタリング活用を企業経営の中での資金調達の選択肢の1つとして認識できるよう、弊社では情報発信等を行っていきたいと考えています

資金繰りにお悩みの方は是非PAYTODAYまでお気軽にお問い合わせください。

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